VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年9月20日(水)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
先物と指数の関係ですが、9DAYの値がVIXよりも上回っています。
FOMCを抜けた後にこの姿になっているのが気になります。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差であるコンタンゴ率も狭まっています。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズ状態は、9月中旬を境に狭まるトレンドに入っているようです。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.9と節目の水準にまで到達しており、ポジションを調整しなければいけないサインです。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオは明確に下向きに変わり、VVIXとVIXともに上昇傾向にあります。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
相場が下がりVIXが上がりSKEWが下げたことによりSKEW/VIXレシオが移動平均を割り込むという、典型的な下落トレンドのサインです。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
-397万枚を超える売り圧力がオプションにありました。
中身を見るとプット買いが上位にあります。
チャートを見ると寄り付き後にはプット売りとコール売りが立ち、その後引けにかけてプットの買い戻しが入ったのでしょう。
0DTEの短期的な取引が大半だったことから、プットが買われて下落トレンドに入るわけではないと考えます。
プット買いが多いの要因は、実需で下げ相場に対応したヘッジが入っているのかもしれません。
このトレーディングの結果を基にこの先の動向を判断することは出来ないと考えます。
まとめ
先行指標のように見えるVVIX/VIXレシオが下落トレンドになってきて、転換点になる可能性があります。