VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年10月16日(月)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
先週末浮き上がったVIXが平穏に戻って来ています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数と先物の関係は先物プレミアムに戻っています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月は満期間近です。
コンタンゴ率はさほど回復せずに満期を迎えます。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズ状態は再度広がりを見せています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.92ポイントと、節目である0.9に戻りつつあります。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオは上向きになっていますが、VVIXとVIXが上向きの状態です。
VVIXとVIXが下を向いてレシオが上向きになるタイミングがエントリーしやすいのではないでしょうか。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
昨日はVIXが落ち着き、SKEWも元に戻りつつあります。
VIXとSKEWが逆相関できれいに動き出すと安心感が出ます。
移動平均は超えていますがまだバランスは悪いでしょう。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
-365万枚の売りの圧力がオプション側にありました。
中身を見るとプット買いが上位に来ています。
満期間近によるITMオプションの反対売買が主ですが、昨日の相場が上昇していることから、コール売りプット買いのシンセティックポジションが組まれているのと推測します。
10日~30日のボリュームが多く、プット買いとコール売りが入りながら相場上昇していく場面と言えるかもしれません。
まとめ
少しずつVIX系の指標が改善している様子が見られます。
株価に一喜一憂する相場はまだ続きそうです。