あなたはアメリカ株オプションを取引する際に、証拠金を正しく把握出来ていますか?
証拠金が足りなくなると強制ロスカットとなり、任意のポジションを決済されます。その場合には保有しているポートフォリオを維持できなくなる恐れがあります。
国内株式投資などは自己資金の範囲で購入できる銘柄を選択しますので、証拠金取引ではありませんが、オプション取引はFXと同様の証拠金取引になりますので、投資対象の価格の上下の他に証拠金の増減についても注意しておかなければいけません。
ここではIB証券のTWSを用いた証拠金の算出方法とデビットスプレッドの証拠金、売り玉のみの必要証拠金ついて解説します。
style=”background: #ff9900; padding: 5px 10px; color: #ffffff;”>【目次】
1.TWSのリスクナビゲーターを起動
2.注意点
3.まとめ
1.TWSのリスクナビゲーターを起動
証拠金の算出にはTWSのリスクナビゲーターを使用します。
クラシックTWSの「リスクナビゲーター」アイコンをクリックします。
リスクナビゲーターのバーに書かれている「ポートフォリオ」「新規作成」をクリックします。
注意ウィンドウが出ますので「いいえ」を押します。
買い玉のみの必要資金
リスクナビゲーターの新規画面にティッカーコードを入力します。
今回はアップル(ティッカーコード:AAPL)を入力します。
AAPLの株式やオプションなどの保有できる銘柄リストが出てきますので、今回はオプションを選択します。
オプションを選択するとコールとプットの銘柄と限月、権利行使価格の選択画面が出てきます。
ここではJul 29’16の限月のコール100を選択します。
最初の画面に「AAPL JUL 29 ’16 100 Call」が追加されましたので、右のPositionの空白に建玉を記入します。
今回は1枚なので1を入力します。
リスクナビゲーターの数値が変化したことが分かります。
Net Liq:218USDとなっていますので、このポジションを保有するために218USDを支払っているポジションと言うことが分かります。
なお、この調査時の価格(Price)は2.18USDなので、100倍した218USDであることが分かります。
デビットスプレッドの必要資金
同様に「AAPL JUL 29 ’16 101 Call」を売ってみます。
銘柄を選定し、Positionに「-1」を追加すると、Net Liq:49USDと数値が減っていることが分かります。
この数値はコールの買い玉とコールの売り玉の差額になり、支払額が49USDのみで保有できることを意味します。
売りオプションの証拠金
では次にコールの売り玉を保有した状態の必要証拠金を算出します。
これまでに使用したリスクナビゲーターから、「AAPL JUL 29 ’16 100 Call」の買い玉1枚を「0」に書き換えると、コール101の売り玉だけが残ります。
この状態で「Maint Margin」をみると、2089USDと表示されます。
これはポジションを1枚保有するために必要証拠金は2089USD必要となっているということになります。
2.注意点
表示されているMaintenance Marginは日中の証拠金額である25%分になりますので、ポジションを翌日に持ち越す場合(オーバーナイトする場合)には50%に増額されますので注意が必要です。
また、証拠金は原資産価格の増減によって日々変わりますので、一度確認した後に放置すると思わぬ証拠金不足を招くことがあります。
3.まとめ
これによってTWSのリスクナビゲーターを使うことで、証拠金シミュレーションが出来ます。
ぜひ資金に余裕を持って取引をするように心がけましょう。
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