VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年8月15日(木)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
S&P500が下落前の水準まで戻してきており、VIX指数も低下を続けています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が広がってきており、徐々に安定期を示す形となってきました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持する形となってきました。安定に戻りつつあります。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が0.45と徐々に広がってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.85と基準の0.9を大きく下回る水準まで回復してきました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに移動平均が下向きに変わり、VVIX/VIXレシオの移動平均も上向きになりエントリータイミングと判断できます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWが上昇する、バランスの取れた状態です。SKEW/VIXレシオも上昇し安定した姿になってきました。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+68万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
プット売りとコール売りが優勢でした。平常期の形と言えます。
ATMから-5%のデルタロング(緑)はプット売り、ATMから+5%のデルタショート(赤)はコール売りと、典型的な形です。
まとめ
VVIX/VIXレシオにエントリータイミングの兆候が表れました。米国市況は先日の下落を吸収しこれから上昇に向かう可能性があります。