VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年3月25日(月)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価の下落により、VIX9D、VIXとも上昇しましたが、VIX1Dは一気に底値圏に低下しました。
短期ヘッジニーズは減少したようです。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
少し幅が戻りましたが、いまだ充分開いている状態です。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差は7%台と前日とほぼ変わりません。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.86と基準の0.9を下回っています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXが下落してVIXが上昇したことによりVVIX/VIX生データは続落し、VVIX/VIXレシオの移動平均が下向きに変わり始めました。
株価が天井を示唆しているかもしれません。株価下落に注意が必要です。
ただし原資産との相関性は高くなった可能性があります。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが上昇しSKEWが下落する、下落方向にバランスが取れた状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+756万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
内容はプット売りとコール売りが上位に来ており平常期の形と言えます。
Mar26’24C520やMar28’24C520の買いがランキング上位に来ていますが、これらはコール売りの買い戻しと思われ、フローを見ると逆張りの上昇方向と感じます。
まとめ
VVIX/VIXレシオやSKEW/VIXレシオから判断すると中期目線には株価が下落することを示唆していますが、SPYオーダーフローは短期的には逆張りの上昇を示唆しています。
中期目線では高値警戒をしたいところです。