VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年3月14日(木)の米国市場の様子を分析しています。
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米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価下落により、再びVIX指数が全体的に上昇しています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
再度スクイーズ状態の兆候が見え、まだ不安定な様子です。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
VIX9Dが先物第1限月を上回る状態が続いています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が7%台と前日に比べ縮まりました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.89と基準の0.9を下回っています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXもVIXも上昇しました。VVIX/VIXレシオの生データは若干下がりました。
移動平均は上を向いていますが、VVIXとVIXの移動平均も上向きになっているため本格的な上昇相場ではない可能性があります。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが上昇し、SKEWが横ばいの状態で、SKEW/VIXレシオは下落しました。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
MOVEが2023年9月ぶりに100を割り込みました。
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-1,054万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
内容はコール売りが突出しおり、3/15満期のインザマネーのコールオプションが非常に多く売られています。
ただしインザマネーのコール売りが新規は入ることは考えにくいので、恐らくマーケットメーカー等が買っていたコールオプションの手仕舞い売りであり、上値が重いと考える必要はないと考えられます。
まとめ
VVIX/VIXレシオの移動平均は上を向いていますが、VVIXとVIXの移動平均も上を向いているため、もうしばらく様子を見たほうが良いかもしれません。