VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年11月6日(月)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも小幅な上昇でした。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXも安定してきました。
9DAYは少し反応していますが全体的に下がりました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムの状態を維持しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は4.7%とじわじわと開きつつあります。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
大きく幅が広がってきています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.87と基準の0.9を下回っています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXもVIXも移動平均が下向きであり、VVIX/VIXレシオが上向いているので良い状態です。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWとVIXが逆相関であり、SKEWと原資産が同じ方向に動きます。
SKEW/VIXレシオが上向きになっており、この状態であればトレンドは続くのではないでしょうか。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
昨日は+175万枚を超える買い圧力がオプション側にありました。
中身はプット売りが一番多く、株価が少し押したのでプット買い戻しが入ったと考えられます。
昨日のフローが株価変動をトレースしたような形の時にはオプション側に力が溜まっているわけではありません。
ただし注目したいのは10日~30日の緑が高い数値が気になります。
内容はOTMのプットかITMのコールが該当しますが、12月8日のオプションのITMコールに大量の買い玉があることが分かります。
デルタ1なので株と同じ効果があり、Askにぶつけているので積極的な買いだと思われます。
この建玉が意味することは株のロング相当のポジションなので大量に仕込んできているということは上昇を意識しているのかと思われます。
まとめ
今の状況は良いことが分かりますが、明日の相場を予想するわけではなく現状を分析する指標であることに注意をしましょう。
現状は悪くない状態が続いていると言えそうです。