VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年3月18日(月)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は上昇しましたが、VIX1DとVIX9Dは若干上昇しています。
FOMCの結果待ちでヘッジを入れているということでしょうか。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
横ばいの状態です。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
VIX9Dは若干反応していますが、コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月が満期を迎えます。指数との差がほとんど無くなりました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.80と基準の0.9を下回っています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXの大幅な下落によりVVIX/VIXレシオが下向きに変わりました。移動平均は上を向いていますが様子を見たほうが良いかもしれません。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXがほぼ横ばいで、SKEWは上昇しました。バランスは取れている状態ですが、SKEW・VIXレシオは移動平均よりも下回っています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-24万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
内容はいずれもコール買い、プット買いが上位に来ています。
ボリュームランキング上位に、アウトオブザマネーのMar22’24C514、Mar19’24C514、Mar18’24C514が買われ、Mar19’24C515、Mar22’24C515も買われています。
また、ランキングにはありませんがMar22’24P510にもまとまった取引があり、IVが上昇していることから買いが優勢だった模様です。
FOMCを控えて、株価が大きく動くことを予想したプット買い&コール買いが入っていると考えられます。
まとめ
SPYのオーダーフローではFOMCの結果が大きく株価に影響を与える予測の元コールもプットも買われている可能性があります。
現在のS&P500の株価上昇はVVIX/VIXレシオの構成要素のVVIX、VIX共に移動平均が上を向いているので、まだリスクオンの状況にはなっていないと考えられます。