VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年2月22日(木)の米国市場の様子を分析しています。
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米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
前日のVIX1Dはエヌビディアの決算を通過し一気に下落しました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
再度幅が広がってきています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムに戻りつつあります。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が広がってきました。指数の位置も先物第1限月より低い位置にいます。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.92と基準の0.9をまだ上回っている状態ですが、前日よりは低下しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオの構成要素であるVVIX、VIXの移動平均が共に上向きの状態で、VVIX/VIXレシオの移動平均は下を向いています。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが下落してSKEWが上昇する、バランスの取れた状態と言えます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-423万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
内容はコール売りが一番多く、次いでコール買いが上位にいます。
コール買いについては、株価が大幅上昇したことによるコールの買戻しと思われます。
ATMから-5%のデルタボリュームが低いのは、プット売りによるデルタロングよりも、インザマネーのコール売りによるデルタショートが強いためと考えられます。
まとめ
S&P500は上昇しており相場の強さが見られますが、VIX側からは加熱感、高値警戒感が出ているように思います。