VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年12月22日(金)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウは下落、S&P500とNASDAQは上昇しました。
PCEの結果によりインフレは鈍化する傾向にある指標が出ましたが、株価はそれほど反応しませんでした。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
前日とほとんど変わりがありません。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムを維持しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物の第1限月と第2限月の幅は開きつつあり、平常運転と言えます。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
充分広がってきました。もう少し安定した広さになると良いと思います。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.82と低位で安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXとVIXが移動平均レベルで上向きになっており、不安定な時の形なので警戒しなければいけないかなと感じます。
形としてはバランスが良くない上向きと言えます。
一旦調整があってもおかしくないと考えられます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWとVIXは両方上向きになっており、相場は上向きになのにSKEWやVIXが下向きというバランスが崩れています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
-190万枚の売り圧力がオプション側にありました。
プット売りコール売りが上位に来ているのは平常運転であり、プット買い戻しが入ったため全体的にマイナスとなったようです。
中身はATMから-5%はプット売りで緑、ATMから5%はコール売りとプットの買戻しで赤が立っていますが、フローを見ると短期物が中心であったと思われます。
先週末のフローは0DTEの結果、相場の動きによるものであり、不穏な空気などは感じられません。
まとめ
VVIXやSKEWのバランスが崩れており、高値警戒感から強めの押しがあるかもしれない点に注意が必要です。