VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年12月6日(水)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
雇用系の数字が落ち着いてきましたが、景気減速の側面に注目されているようです。
また雇用統計を控えてポジションを傾けにくく、利益確定の売りが出やすかったのでしょうか。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXのタームストラクチャーは前日とほぼ変わりません。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
9DAYが高いですが、そのほかは異状なく平常運転と言ったところでしょうか。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は13%台と充分開いています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
11/24が底にならないと良いのですが、どうなるでしょうか。
現在はイベント待ちと言ったところです。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.82と低位安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXの移動平均が明確に上向きになっています。
今のところがポジションを閉じるタイミングであったと言えそうです。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWとVIXの関係については、SKEW/VIXレシオが若干移動平均を割り込んでいますが倍率は11台と悪い状況ではないと感じます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
-1284万枚の売り圧力がオプション側にありました。
内容はコール売りが圧倒的に大きかったようです。
ただしグラフの赤が立っていないのは表示上の不具合だと思われます。
最近には無いくらいの大きなデルタマイナスであり、このような状況では相場の変換点になることが多いので、高値圏でのマイナスデルタが多いのは気を付けなければいけない可能性があります。
まとめ
VIXについては9DAYが反応している程度で異変はありませんが、VVIXの移動平均が上向きなので利益確定の売りが出やすいタイミングと言えそうです。
またSPYオーダーフローのデルタマイナスの量が多いのは市場の転換点になるかもしれません。