VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年11月30日(木)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウは大場は上昇、S&P500は小幅上昇、NASDAQは下落しました。
PCEの結果、インフレ鈍化がみられて金利引き下げが視野に入ったと市場参加者は捉えたようです。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
PCEを通過しましたが1DAYと9DAYが反応している様子が見えます。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアム状態を維持しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は順調に開いていると言えそうです。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズチャートが循環していると考えると12月末あたりにピークが来る可能性もあります。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
数値は順調に推移しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオは上向きですが、VVIXが若干上昇を始めた点が気になります。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWとVIXのバランスはそれほど悪くなっていないように見えます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
+700万枚をこえる買い圧力がオプション側にありました。
中身を見るとプット売りが上位に来ています。
相場の動きに合わせて、引けにかけてプット売りが伸びているようです。
取引銘柄は短期物が中心で、OTMのプット売りが優勢だったようです。
まとめ
VVIXが上昇している点が気になりますが、そのほかの指標は悪くはないようです。