VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年11月1日(水)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
FOMCの発言で利上げしないことによる安心感が広がったようです。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXは全体的に下がりました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
形はいびつではあるものの先物と指数の関係は先物プレミアムの状態になってきています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
指数は先物よりも下がりました。第1限月と第2限月の差が開き始め平穏に戻りつつあるようです。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズ状態から開き始めています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.91と基準の0.9に近づいてきました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXもVIXも移動平均レベルで下向きになりました。
今後VVIX/VIXレシオが上向いてきます。順調に上向きになった時にリスクオンできる環境が整います。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEW/VIXレシオは移動平均を超えています。
VIXの下げに対してSKEWの上昇が少ないので、SKEWがもう少し上がっていてSKEW/VIXレシオが上向きだとよい状態といえるでしょう。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
+650万枚のロングポジション総統の買い圧力がオプション側でありました。
内容は、一番上にコール買いが登場しています。
売っていたコールの買戻しが主でしょう。
ITMのコールオプションの買戻しが目立ちます。
上昇の可能性が出ている事例として、11/17満期のOTMのコールが買われています。
これは前日以前に出ていた10~30日のコール売りの買戻しだと思われます。
プット売りは通常の形です。
全般的には相場の動きに応じてコールの買戻しが多かったことと、11/17コール買戻しがあることで少し上目線の参加者が増えてきたのかもしれません。
まとめ
VIX各指標は上向きになっていますので、VVIX/VIXレシオの上向きの確認と、SKEWが上向いてきた時が本当の上昇気流になるでしょう。