VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年6月20日(木)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウは上昇しましたが、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
S&P500の下落の影響でVIX指数が全体的に浮き上がりました。
S&P500の下落幅の割には過剰に反応しているように思えます。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
VIXが全体的に上昇し、スクイーズチャートも幅こそそれほど変わらないものの上向きとなりました。
少し注意が必要かもしれません。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が0.90と1を割ってきましたが、新限月になったばかりであり身構えるほどではないでしょう。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.86と基準の0.9を下回っていて、低位安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに上昇しました。VVIX移動平均は上向きを続け、VVIX/VIXレシオが頭をもたげて移動平均線近くまで下げてきました。
上昇サイドにポジションを取っていた場合は手仕舞いを考えたほうが良いかもしれません。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIX、SKEWともに上昇しました。SKEW/VIXレシオは移動平均を割り込み、注意が必要です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-736万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
コール売りが優勢でした。
寄付きはS&P500が前日比で上昇した始まり0DTEのコール売りが出て、その後は軟調な相場でさらにコールが売られたようです。
まとめ
VIXタームストラクチャースクイーズチャート、VVIX/VIXレシオ、SKEW/VIXレシオは注意サインが出ています。
今後株価の下落に備えたほうが良いかもしれません。