VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年9月25日(月)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
9月21に浮き上がり、9DAYとVIX30とまだ上昇している事実は変わりません。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物と指数の関係は、9DAYが上昇していますが、30日や90日を見ると先物プレミアムにはなっています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差はまだ2%程度と第1限月が反応している証拠です。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズチャートはまだ狭い状態を維持しています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
少し改善しましたが、まだ0.94と高い位置にいます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオは下向きなので改善はしていません。
生データは反転していますが、まだまだ下落の途上という感じがします。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは少し下げましたがSKEW指数が反応していません。まだ下げ止まった感じはしません。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
昨日はプット売りが多くありました。
上昇の際にはプット売りが良く出てきます。
また、売っているプットの買い戻しが増えます。
短期的なトレーディングが大半を占めるのが普通ですが、昨日は9/29のITMのプット売りが上位に来ているのが気になります。
データから読み取ると、P445とP450で同時刻に同枚数マルチレグ(コンビネーション取引)で発注がされていました。
推測するにプット買いの利食いではないかと考えます。
充分にオプションが値上がりして大きく下落した際の反対売買のように思えます。
満期まで残っているのに手仕舞いをしたのが、ここが相場下落の底だと考えているのかもしれません。
このように当日のオプションの動きを調べることもできます。
まとめ
VIXはまだ好転はしていません。
ただオプションの手口にプット買いの返済売りが上位に入っているのが気になるところです。