VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年9月13日(水)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウは下落、S&P500とNASDAQは上昇しました。
CPIの結果はまちまちですが、イベントを通過したことでVIXは下がりました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
1DAYと9DAYが下がり、VIX30日ものも下がり平穏な形に戻っています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物と指数の関係は先物プレミアムで変わりません。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差がかなり広がってきました。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズ状況は9DAYが下落して広がってきて平穏に見えます。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.85と基準の0.9は遠ざかりました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオは上向きで安定していますが、VVIXが底を打ったような形になっているのが気になりますが、8月末に比べて上昇しており、今後下向くかどうか注目したいところです。
黄色信号まではいきませんが、VVIXに気を付けるという意識でよいかと思います。
<TradingView提供のチャート>
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWとVIXの関係も、SKEW/VIXレシオは移動平均を上回っていて問題はありません。
<TradingView提供のチャート>
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
470万枚相当の買い圧力がありました。
中身を見るとプット売りが上位に来て、ITMのプット買戻しとしてプット買いが上位にあります。
原因は株価が前日比で上位に来ている期間が長かったからだと思われます。
デルタを確保しつつタイムディケイを得るために、コストを掛けずにデルタをロングにするということでITMのプット売りが多くは言ったようです。
取引が多かったのは短期(5日未満)のオプションが大半で0DTEの取引に過ぎず、オプション側で何らかの原資産の動きを予兆している可能性を見出すことは出来ません。
まとめ
VVIXが底を打ったかどうかに注目しておきたいところです。