VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年7月24日(月)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
株価上昇については、特段の材料はありませんでしたが、景気後退の懸念が薄らいでいるからでしょうか。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXの値動きに特段異変は感じられません。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムで変化はありません。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差はコンタンゴ率が8%台ですが、限月交代をしたばかりなのでこれから広がっていくものと思われます。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズチャートは充分幅が広がってきてます。
短期物の上昇はさほど影響はないようです。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.85と基準の0.9からは離れています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXとVIXの移動平均が下がってVVIX/VIXレシオが上昇しているので良い状況だと思われます。
今エントリーするのが良いタイミングだといえます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWはVIXの裏返しなので、VIXが下がったためSKEWは上昇しました。
SEKW/VIXレシオは安定を示しています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
347万枚相当の株ロングポジションの圧力がありました。
最近では0DTEと呼ばれる短期のオプションにニーズがあり、非常に取引が活発です。
オプションを使って相場についていくポジションが多く、プット売りが1番上、続いてコール売りとなっています。
コール売りとプット売りが最初に入り、どちらが強いかということで今回はプット売りが優勢でした。
コールを売って相場上昇による買い戻しがコール買いを増やしたのだと思われます。
通常は相場上昇したらコール売りで回転させていくことが通常ですが、今回はプット売りが勝ちました。
コール売りが鳴りを潜めたということは相場上昇を意識しているのかもしれません。
このフローから不穏な動きやはしごを外されることは少ないようです。
まとめ
VIX等は悪い状況になっていません。
短期の9DAYが反応しているのはFOMCが控えているからでしょうか。
VVIXとVIXが下を向いてVVIX/VIXレシオが上向いているのはエントリーチャンスと言えそうです。