VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年11月14日(火)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
CPIの数値が予想を下回ったことでインフレ鈍化傾向が好感されたようです。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXは昨日よりも低下してきています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
まだスケールが更新されていませんが、先物プレミアム状態を維持しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は8%台と比較的開いたコンタンゴ状態のように見えます。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
10月中盤の下落からはだいぶ広がり安心感が漂いつつあります。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.87と前日よりも改善が見られます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXとVIXが下向きでVVIX/VIXレシオは上向きになっており、リスクオンできる状態にあります。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWとVIXの関係も、VIXが下げるとSKEWが上がる逆相関を保っておりバランスは良い状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
-296万枚を超える売り圧力がオプション側にありました。
内容はコール売りが1番上に来ています。
2番目のコール買いはコール売りの買い戻しでしょう。
満期まで10日~30日のオプションの取引が多く、内容はATMから5%上であることからこの限月のものはコール売りではないかと推測できます。
相場が上昇トレンドであり綺麗なコール売りが伴っているときは安心できる状態にあると言えそうです。
まとめ
VIX系各指標は問題ないと判断します。