VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年6月29日(木)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウとS&P500は上昇、NASDAQは小幅下落でした。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
1DAYが少し反応していますが全体的には変化はありません。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は8%台と少し縮まりました。
第1限月の先物が買われたということを意味します。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズチャートは前日と比べてそれほど変化はありません。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXの移動平均が下がってきました。
VVIXとVIXが両方下がればVVIX/VIXレシオが改善するでしょう。
リスクオンしやすい環境になってきました。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWとVIXの関係は問題ありません。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
S&P500は上昇しましたがオプションでは-880万枚の売り圧力でした。
先頭に来ているのはコール売りで、買い戻しがほとんど無いことが分かります。
通常は株価が上昇するとプット売りとコール売りが先頭に来ますが、今回はプット売りはそれほど多くありませんでした。
オプションのフローがマイナスの時には相場の転換点になることもありますが、今回が該当するか引き続き注視していきたいと思います。
まとめ
VIXの各指標は好転しているため、今からロングでエントリーするのも良いのではないかと考えます。