VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2025年2月7日(金)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
VIX分析の各指標の見方と判断方法はこの記事の一番下の動画で解説しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は下落しVIXが反応して高くなりました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
全体的に幅が縮まっています。まだスクイーズ状態とまではいかない状態を維持しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしており安定しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
先物が指数よりも高い先物プレミアムで、かつコンタンゴ状態にあり平常の形です。
株価下落で先物が上昇していることが分かります。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.89と基準の0.9を下回っていますが数値が上昇した点が気になります。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXがVIXよりも反応したためにVVIX/VIXレシオは下落しました。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが上昇しSKEWも上昇する、バランスの悪い状態です。
SKEW/VIXレシオは下落しましたが、移動平均線の上にあり移動平均線が上向きになり始めました。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-882万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
コール売りが優勢でした。
株価下落局面で、プット売りの買い戻しが起きたとともに、Feb18’25P598の買い玉上位にあり、下落警戒をしている可能性があります。
まとめ
指標の悪化から株が売られ、VIX系指標は総じて曇り模様に悪化しました。
【参考動画】
VIX分析の各指標の見方と判断方法の解説(2024年11月27日収録分)
VIX分析の補完【VIXタームストラクチャーとVVIX】