VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2025年1月10日(金)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
VIX分析の各指標の見方と判断方法はこの記事の一番下の動画で解説しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は雇用統計の結果を受けて下落しVIXは全体的に上昇しました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が狭まりスクイーズ状態になりました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしておりますが先物ディスカウント状態に変わりました。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
昨日は先物はほとんど値動きが無く、指数だけが反応して高まりました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.93と基準の0.9を上回りました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに上昇しており警戒のサインです。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは上昇しSKEWが下落する、悪い方向にバランスの取れた状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-269万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
プット売りが優勢で、株価下落によりプット買い戻しが顕著でした。
このようにプットの売りと買い戻しが出る時は下落相場によくみられる兆候です。
デルタボリュームのチャートは昨日のSPYの株価をトレースするような形であり、0DTEが中心のトレーディングだと考えられます。
まとめ
雇用統計の結果により株価が下落しVIXが上昇しまし、先物ディスカウントになりVIX系指標も悪化したため雨に変わりました。
【参考動画】
VIX分析の各指標の見方と判断方法の解説(2024年11月27日収録分)
VIX分析の補完【VIXタームストラクチャーとVVIX】