VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年10月3日(木)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日のS&P500は小幅下落でしたがVIXが全体的に反応して浮き上がっています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズ状態が進行しました。身構える必要がありそうです。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしておますが、先物は第1限月が高止まりしてバックワーデーションの形です。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
前日と比較して全体的に上昇したことが分かります。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.95と基準の0.9を上回り、次の目途である1.0に近づいてきました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに上昇し、移動平均線も上向きです。VVIX/VIXレシオは下向きでありポジションの調整が必要です。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは上昇しSKEWも上昇する、バランスが悪い状態です。SKEW/VIXレシオは移動平均を下回り、ポジションを軽くしたほうが良いでしょう。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-357万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
コール売りが優勢でした。
下落基調の中でコール売りは、これから上がらないことを示唆したトレーディングと考えられます。
0DTEのトレーディング中心で、寄付きはコール売りとプット売りが出ましたが、株価の上下に合わせてコールの買戻しとプットの買い戻しが出たようです。
なお、株式ロングの代わりのプット売りを反対売買していたとすれば、その場合はネガティブな状況を反映している可能性があります。
まとめ
S&P500の下げ幅の割にVIXが大きく反応しています。VIX/VIX3Mも0.95と高値推移し、その他のVIX系指標も軒並み悪化のサインが出ています。