VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年11月5日(月)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIX1Dは30.63と米大統領選のヘッジとして買われています。その他のVIX指標は下落しました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
株価上昇に合わせてVIX指標が全体的に下がった様子がわかります。ただし幅が広がるわけではなくスクイーズ状態を保ったまま推移しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いバックワーデーションの姿をしております
先物はフラット化しており、先物ディスカウントを継続しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
先物価格が全体的に下落しました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
1.20と波乱の目途である1.0を超えていますが、VIX30が高止まりしているのが要因で何か突発的な事件があるわけではありません。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに下落しVVIX/VIXレシオが上向きになりました。まだ安定はしていませんが、底打ちの可能性があります。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWが上昇する、バランスの取れた状態です。
SKEW/VIXレシオは移動平均の水準まで回復してきました。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+629万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
プット売りが優勢で、株価上昇によりプットを買い戻してさらに高い権利行使価格でプット売りを押し込む取引でした。
デルタボリュームのチャートは昨日のSPYの株価をトレースするような形であり、0DTEが中心のトレーディングだと考えられます。
Nov15’24C585の買いが上位に来ている点が気になります。
まとめ
VIXは米大統領選で期近ほど高い数値で推移していますが、VVIX/VIXレシオやSKEW/VIXレシオなどで反転の兆しが見えてきました。