VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2025年1月6日(月)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
VIX分析の各指標の見方と判断方法はこの記事の一番下の動画で解説しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウは下落、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は上昇しましたがVIX9Dが高くなりました。週末の雇用統計向けのヘッジだと思われます。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
横ばいで推移しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしており、かつ先物プレミアム状態を維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
先物第1限月と第2限月の差が0.79と徐々に広がっています。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.89と基準の0.9を下回る状態が続いています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに移動平均が下向きになり、VVIX/VIXレシオが上昇し始めました。良いバランスが取れています。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXはとSKEWはほぼ横ばいで推移しています。SKEW/VIXレシオは移動平均線を超えてはいませんが、移動平均線が上向きであり良い状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-228万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
前半はプット売りとコール売りがあり、コールは株価上昇による買い戻しが出ました。後半はプットの買い戻しが出て全体的には赤となりました。
デルタボリュームのチャートは昨日のSPYの株価をトレースするような形であり、0DTEが中心のトレーディングだと考えられます。
まとめ
VIX系指標は良い状況に変わりつつあり、VVIX/VIXレシオの移動平均線が上向きになれば雲が晴れるでしょう。
【参考動画】
VIX分析の各指標の見方と判断方法の解説(2024年11月27日収録分)
VIX分析の補完【VIXタームストラクチャーとVVIX】