VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年10月24日(木)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウは下落し、S&P500、NASDAQは上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は小幅に上昇しましたが、VIXは前日と比べてそれほど反応していないようです。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
各指標とも横ばいの状態です。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしておりますがVIX30Dが高止まりしています。
先物はほぼフラット化しており、先物ディスカウントを継続しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
先物は全体的に下落しました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
VIX30Dが高いため0.96と基準の0.9を上回っていますが前日に比べてほぼ変化はありません。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに実体が上向き始めています。VVIX/VIXレシオも上向きになりましたが要因はVVIXがVIXより上昇したためであり、警戒が必要です。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは横ばいですがSKEWが下落している、バランスの悪い状態です。
SKEW/VIXレシオは移動平均を下回っており警戒が必要です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+55万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
コール売りとコール買いが優勢でした。
デルタボリュームのチャートは昨日のSPYの株価をトレースするような形であり、0DTEが中心のトレーディングでした。
コール買いについては、コール売りの利益確定の買戻しや、押し込んで売っていたコールの買戻しが発生したと考えられます。
また、Nov22’24P610とNov29’24P615が売られています。
数日前に12/20満期の同じ権利行使価格のコールが買われており、目先上昇を見据えた建玉の可能性があります。
まとめ
VIX30Dは依然として高止まりしており、VIX/VIX3MやVVIX/VIXレシオ、SKEW/VIXレシオ等の指標は前日とほぼ変わらずであり、「曇り」の状態です。