VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年10月18日(金)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
S&P500指数は下落し、ようやく高止まりしていたVIX30Dが下げ始める展開になりました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が広がりつつあり安定期を示しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしておりますが、依然としてVIX30Dが突出しています。
ただし先物はフラット化しており警戒が必要です。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
S&P500の下落で先物が全体的に下落しました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.94と基準の0.9を上回っているのものVIX30Dの下落とともに数値も改善しつつあります。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに移動平均が下向きで、かつVVIX/VIXレシオが上向き、移動平均も上向きです。
SPYのプットやVIXのコールといったヘッジポジションを外してもよい状況にあります。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWも下落する、少しバランスが悪い状態です。SKEW/VIXレシオは移動平均を超えており、こちらもヘッジポジションを解消してもよい状況を示唆しています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+247万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
プット売りとコール売りが優勢でした。平常期の形と言えます。
デルタボリュームのチャートは昨日のSPYの株価をトレースするような形であり、0DTEが中心のトレーディングだと考えられます。
S&P500の上昇で市場参加者がコールを売り、その後株価が上昇したことによるコールの買い戻しを行うのは、回転が効いた売買であり良い兆候といえます。
まとめ
依然として先物第1限月が高い点は気になりますが、VVIX/VIXレシオやSKEW/VIXレシオなどVIX系指標が改善し、入れていたヘッジポジションを解消してもよいでしょう。