VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年10月21日(月)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500は下落し、NASDAQは上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は下落しましVIX9Dが特に反応しました。遠い満期の銘柄はほぼ変わりません。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
VIX9Dの幅が縮まりましたが、まだ十分に幅は広い状態です。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしておりますはVIX30Dが高止まりしています。
先物はフラット化しており、先物ディスカウントを継続しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
先物価格の変化はほとんどありませんでした。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.96と基準の0.9を上回っていますが、VIX30Dが高止まりしていることが要因であり、警戒水準が迫っているわけではありません。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに実体は上向きましたが移動平均が下向きであり、VVIX/VIXレシオが上向いているため上昇目線は続くと考えられます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは横ばいでSKEWが下落する、バランスの悪い状態です。
SKEW/VIXレシオは移動平均に近づいてきました。移動平均を割り込むと強気トレンド終焉のサインです。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+110万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
プット売りとコール売りが優勢でした。平常期の形と言えます。
デルタボリュームのチャートは昨日のSPYの株価をトレースするような形であり、0DTEが中心のトレーディングだと考えられます。
まとめ
S&P500は下落しましたがVIX指標は安定しており、強気目線は継続しています。