VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年9月11日(水)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日のCPIを通過してVIXが全体的に低下しました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅がさらに広がってきています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数はVIX9Dを除き期先が高いコンタンゴの姿をしています。先物第1限月と指数を比べると若干ですが先物ディスカウント状態となっています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
先物第1限月と第2限月の差が1.21とさらに広がってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.9と基準の0.9ライン上にいます。落ち着いてきた様子が伺えます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに生データが移動平均を突き抜けて下落しています。
VVIX/VIXレシオが移動平均はまだ下向きですが、生データが上昇を始めたため今後改善が図られていくことが期待できます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWは横ばいでした。
VVIX/VIXレシオ同様に生データが上昇をし始めました。
移動平均線を超えるのは間もなくではないかと考えられます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+586万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
コール買いとコール売りが優勢でした。
前半の下げではコール売りが優勢でしたが、株価が切り返したあたりから、コールの買い戻しとプット売りが次第に優勢になっていきました。
まとめ
VVIX/VIXレシオやSKEW/VIXレシオの姿が改善してきたように見えます。エントリータイミングに入ることを期待できそうです。