VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年10月14日(月)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
高止まりしていたVIX30Dがようやく下落し始めました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
VIX30Dが下落し始めて幅が広がってきました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしておりますがVIX30Dが高止まりしており、先物はフラット化しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
昨日のS&P500の上昇で先物価格が大きく値下がりしました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.98と波乱の目途である1.0を下回りました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに実体が移動平均を割り込み始めました。VVIX/VIXレシオは株価上昇と逆行していますがもうじき改善すると思われます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWも下落する、バランスが悪い状態です。
SKEW/VIXレシオは移動平均を超える一歩手前まで来ています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+497万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
プット売りとコール売りが優勢でした。平常期の形と言えます。
SPYの株価に合わせてオーダーフローチャートが推移しており、0DTEの取引が中心でした。
株価上昇を伴いながらインザマネーのコール買戻しが発生しているので上昇目線といえます。
まとめ
VIX指数は依然として高いものの、VVIX/VIXレシオやSKEW/VIXレシオに改善の兆しが見え始めました。