VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2025年1月28日(火)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
VIX分析の各指標の見方と判断方法はこの記事の一番下の動画で解説しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は下落し、VIXも下げています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズ状態が解消されつつありいます。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数はVIX9Dはいまだ高どまりしていますが、1/27の下落による反応は限定的です。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
先物が指数よりも高い先物プレミアムで、かつコンタンゴ状態にあり平常の形です。
1/27の下落は一過性のものだと判断されているようです。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.91と基準の0.9を上回っていますが、スパイクから戻る局面なので数値ほど警戒感はありません。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに下落しVVIX/VIXレシオは上昇しました。VVIX/VIXレシオの移動平均を超えていませんが、元の強気スタンスに戻る動きを見せています。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWも下落する、バランスが悪い状態です。SKEW/VIXレシオは上向きになり移動平均に近付いてきました。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+113万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
コール売りが出て、株価の上昇に合わせてコール売りの買い戻しが出たものと考えられますが、上値を抑えるコール売りが強いように感じられます。
デルタボリュームのチャートは昨日のSPYの株価をトレースするような形であり、0DTEが中心のトレーディングだと考えられます。 <Marchet Cameleon提供>
まとめ
1/27のDeepSeekのショックから元に戻りつつあります。ただしまだ下落可能性が残っているため引き続き警戒が必要です。
【参考動画】
VIX分析の各指標の見方と判断方法の解説(2024年11月27日収録分)
VIX分析の補完【VIXタームストラクチャーとVVIX】