VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年9月12日(木)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
S&P500株価の上昇により、VIXはさらに下落しました。安心感が漂い始めています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
さらに幅が広がりました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしています。
先物との位置関係は先物第1限月だけが指数より低い状態ですが、全体的に正常に戻りつつあるようです。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。昨日から先物の値動きはほとんどありませんでした。
先物第1限月と第2限月の差が1.55とさらに広がってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.88と基準の0.9を下回りました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに下落し、移動平均が水平へと改善してきました。VVIX/VIXレシオも生データは移動平均線を超えたため、まもなくエントリーチャンスが到来すると考えられます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWが上昇する、バランスの取れた状態です。
SKEW/VIXレシオは移動平均を超えてきました。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-36万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
コール売りとコール買いが優勢でした。
売り買い交錯の状態ですが、株価上昇によるカバードコール売りがでて、後半の更なる株価上昇で売っていたコールが買い戻されたようです。
ATMから-5%のデルタロング(緑)はプット売り、ATMから+5%のデルタショート(赤)はコール売りと、典型的な形です。
まとめ
タームストラクチャーやスクイーズチャート、VIX/VIX3MレシオやVVIX/VIXレシオなど、VIX系指標が軒並み好転し始めています。
リスクを取れる方はエントリーしても良いタイミングかもしれません。晴れに限りなく近い曇りです。