VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年9月5日(木)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500は下落し、NASDAQは上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日のS&P500が上昇したためVIXの数値が下がりました。VIX1Dの上昇は雇用統計を意識したヘッジだと考えられます。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズ状態から、幅が広がり始めました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしておりますが、先物ディスカウント状態でありまだ警戒が必要です。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
先物第1限月と第2限月の差は0.93と徐々に狭まってきています。
VIX先物の値は昨日に比べ全体的に下がっている様子が分かります。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.95と基準の0.9を上回っている状態が続いています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに移動平均が上向いてきました。VVIX/VIXレシオ移動平均は依然として下向きのままであり、手出ししにくい状況が続きます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWも下落しました。SKEW/VIXレシオは移動平均を下回り、調整段階と言えます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-240万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
寄付き後は株価が上昇したためプット売りが出ていましたが、前日終値を割り込む展開になりプット売りの買い戻しが多かったと考えられます。
まとめ
小幅上昇ながらもS&P500が上昇し、高くなったVIXも落ち着きを取り戻しているようですが、VIX1Dが高く、今晩の雇用統計の結果待ちの状態にあると考えられます。