VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年10月22日(火)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500は下落、NASDAQは上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は下落しましたがVIXはそれほど反応していないようです。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
VIX30Dは依然として高いものの、幅は充分に広がっており安定していると言えます。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしており、かつ先物プレミアム状態を維持しているので安定と言えます。
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしておりますがVIX30Dが高止まりしています。
先物はフラット化している状態が続いています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
先物は前日から比べて若干上昇しました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
VIX30Dが高いため0.95と基準の0.9を上回っていますが、数値は安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオが移動平均線上にあり下向きに変わりつつありますが、構成要素であるVVIX、VIXともに移動平均が下向きのため問題はありません。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは上昇しSKEWが下落する、バランスの悪い状態です。
SKEW/VIXレシオも移動平均に近づいており、原資産との乖離がみられると要注意となります。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+225万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
コール売りとコール買いが優勢であり、上値が重い中、寄り付きで売っていたコールの買い戻しが顕著でした。
Dec20’24C610の買い玉は強気の買いポジションの表れと考えられます。
まとめ
VIX30Dが高止まりしている点とVVIX/VIXレシオ、SKEW/VIXレシオに若干陰りが見え始めていますが、まだ晴れは継続していると考えられます。