VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年7月11日(木)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウは上昇、S&P500、NASDAQは下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIX1D、VIX9Dは昨日から低下しましたが、S&P500が下げたことでVIX指数が全体的に上昇しています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
全体的に上昇し幅が狭まってきています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が1.09となりました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.88と基準の0.9を下回っていて、低位安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに上昇しました、ただし移動平均はまだ下向きです。
VVIX/VIXレシオが上昇し移動平均線を超えているため、VVIXとVIXが落ち着いたところでエントリーチャンスが来るのではないでしょうか。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXはは上昇しSKEWは下落する、下落方向にバランスの取れた状態です。
S&P500と連動しているようにSKEW/VIXレシオも頭をもたげてきています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-1,846万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
大きなデルタマイナスです。コール売りが優勢でした。
デルタボリュームの表示については満期から5日以内のインジケーターとATM+5%のインジケーターが値が大きすぎて描画できていないようです。
(なお下記の一日のSPYの値動きですが、Prev Closeの値は555.82と一昨日のデータと比較しているようです。)
まとめ
まとまった下げで調整色が強かったと思われます。
SPYオーダーフローに見られるように転換点となる可能性がありますので注意しましょう。