VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年6月21日(金)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
先週末はNYダウはわずかに上昇、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
S&P500は下落しましたが、VIX1DやVIX9Dの大きく落ち込みました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が再度広がりつつあります。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差は0.82とやや狭まりました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.87と基準の0.9を下回っています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX移動平均の上向きに続き、VIXの移動平均も上向きました。
VVIX/VIXレシオが下向きに変わり移動平均も水平地点にあります。ロングポジションのクローズタイミングと思われます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXはほぼ横ばい、SKEWは上昇しているため、バランスの取れた状態を維持しているようです。
SKEW/VIXレシオは移動平均を下回っており、そろそろ天井を示しているかもしれません。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-477万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
コール売りとプット売りが優勢でした。平常期の形と言えます。
ATMから-5%のデルタロング(緑)はプット売り、ATMから+5%のデルタショート(赤)はコール売りと、典型的な形です。
まとめ
VVIX/VIXレシオが下を向き始め、ロングポジションのクローズタイミングと考えられます。