VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年12月日()の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウとNASDAQは小幅上昇、S&P500は下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
イベント通過で1DAYも9DAYも下落しました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物も指数もコンタンゴで先物プレミアムを維持しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は充分に開いていて良い状態と言えます。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
時系列では大きく開いていることが分かります。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
低位で安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXが若干反応している点が気になる点です。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWは急騰していた動きが若干下げて安定方向に進んでいます。
VIXが安定しているので、SKEWも145~150程度で安定してほしいところです。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
-89万枚のマイナスであり売り圧力が勝っています。
内容はコール売りが多く、次にプット売りが続いています。
ATMから5%上は赤でコール売り、ATMから5%下は緑でプット売りという典型的な姿をしています。
先週末はロールオーバーが進んでいてクワドロプルウィッチングの影響はほとんどありませんでした。
先週のフローからはオプション側に力が働いている様子は感じ取れませんでした。
まとめ
VIXの値自体は身構えた様子はありませんが、VVIXが反応している点とSKEWの異常値があり、VIX周りのオプションが少し不安定な動きになっている可能性があります。