VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年11月20日(月)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
今年の高値も見えてきている状態にあります。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXはさらに下げています。安定した状態です。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムを維持した状態です。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は10%台と広がっています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズ状態も幅が広がっています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
基準の0.9を割り込んでおり順調です。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオも移動平均が上を向き良い状態です。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEW/VIXレシオも良い状況を保っています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
+770万枚をこえるロングポジションがオプション側にありました。
コール売りが多く、相場上昇により買い戻しがありました。
上昇の過程でコールを売られるのは一部利食いをしながら相場が上昇しているので悪くない状態にあると言えます。
0DTEのトレーディングが中心にありますが、10日~30日のポジションが積み上がっている点が気になります。
分析するとP385買い、P400売り、P415買いのバタフライが形成されているように見えます。
ヘッジコストを抑えた下落ヘッジであり、現物のロングポジションをもってATMから10%外の下落ヘッジをしているように見えるので、上昇基調にあると考えられている可能性があります。
まとめ
VIX各指標とも安定的な姿を保っています。