VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年12月28日(木)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500は上昇しましたがNASDAQは反落しました。
特に材料が無く年末の休暇も意識されて方向感はありませんでした。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXは低位置にいます。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムを維持しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物の第1限月と第2限月の差も安定しています。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
先物の第1限月と第2限月の差も安定しています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.82と低位安定です。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXが上昇しているのは12/20の反転の力なのか高値警戒感が漂っているのか判断は難しいところですが、弱含みの状態にあります。
高値警戒をしていた方が良いようなグラフの形となっています。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXが下落しSKEWが上昇する良いバランスを保っていると言えます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
ほとんど±0に近いオーダーフローでした。
相場が動かなかったため、プット売りとコール売りが多く買戻しが入ってこなかったように見えます。
ATMから-5%はプット売り、ATMから+5%はコール売りと典型的なパターンです。
Jan05’24C477を買い玉が、上昇目線なのかコール買いの原資産売りでデルタニュートラルにしているか判断は難しいところですが、上昇目線と考えると年末年始にかけて念のために入れているという感じもします。
昨日のフローからは大きな異変や圧力等は無いように見えます。
まとめ
VVIXが不安定な状態は変わりがないように思えます。