VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年10月31日(水)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXは落ち着いて全体的に下がりました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数と先物の関係は全体として指数が下がり先物プレミアム状態になってきました。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月よりも指数が下がっていて、第1限月と第2限月の差は多少広がってきました。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズ状態から回復の方向に行きつつある状況のようです。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.93と下がってきました。基準の0.9まであとすこしと言ったところでしょうか。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオは悪い状況が続いています。
ただVVIXが急落しているので、底打ちが近いのかもしれません。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWとVIXの関係は、SKEW/VIXレシオが移動平均を上回りました。
SKEW/VIXレシオは原資産の動きと似ているので先行指標にはなりませんが、VIXが下げてSKEWが上がると良い状態と言えます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
上昇している過程でプット売りが上位に来ています。
上昇したためプットの買戻しは少ない状態でした。
寄り付き後は少し下落して始まったのでコール売りが入っているものの買い戻しがありました。
短期物の取引が多いですが、気になるのは10日~30日の期間のポジションが赤になっている点です。
これまでは10日~30日が緑だったのが逆転しました。
OTMのプット買やカバードコール売りの可能性があるため、もしかするとよい兆しかもしれません。
現物を買ってプットを買ったり、現物を買ってカバードコールするのは上昇相場で見られる兆候です。
まとめ
まだまだ回復には時間がかかりそうです。