VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年10月25日(水)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXはそれほど反応していません。
先週末から比べるとそれほど高くはないため、数値のみでは判断しかねる状態です。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
クロスしているので不安定であることが視覚的にもわかるかと思います。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差はほとんど差がありません。
第1限月が買われていることを示しています。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
指数は不安定な状況が続いています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.95と基準の0.9を超えて高止まりしています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオは移動平均が下を向いています。
VVIXもVIXも上向いているので悪い状況にあり、ショートポジションをとっていいタイミングではないでしょうか。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEW/VIXレシオも下向きです。
典型的な下落のトレンドにあるようです。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
昨日は-170万を超える売り圧力がオプション側でありました。
プット売りが上位にきており、相場が下落したため売っていたプット買戻しが優勢でした。
最近は1日先の満期のコール買いがありますが、ファンドの定期的な入れ替えのように思えます。
5日以内のオプションが多いですが、30日~60日のコール買いorプット売りが気になるところです。
まとめ
VIXの数値自体はそんなに反応していないように見えますが、VIX系の指標をみるとトレンドが下向きです。
安心してショートできる、下落の真っただ中といえそうです。