VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年7月28日(金)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
PCEの結果でインフレ鈍化の思惑から上昇しました。
現在は利上げのニュースに一喜一憂しているようです。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXは青が一番低くなっています。
先週は反応したところがありましたが今は落ち着いています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムは継続です。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は10%超と安定しています。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
イベントを通過したため幅が広くなってききています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.84と基準の0.9に比べて充分に低い位置にいます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオ自体は下を向いていますが、VVIXとVIXの移動平均が下を向いているので悪くない形だと思われます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWとVIXの関係でも特に不穏な形は感じられません。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
売り圧力が-330万枚相当の売り圧力がありました。
内容を見ると相場の状況からはコール売りプット売りが入り、プット売りの要が優勢だったようです。
ITMのプットの買戻しが入った可能性があり全体的に売り圧力が高まったものと思われます。
積極的にプットを買ったようには見えません。
まとめ
VIXの各指標とも悪くないので、VIXから市場の不穏な動きを見て取ることはできません。