VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年6月28日(水)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウとS&P500は下落。NASDAQは上昇でした。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXは5日間でほとんど反応していません。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
青い方が先物で、先物プレミアム状態です。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
コンタンゴ率は9%台になり、前日より広がっています。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズチャートは充分開いている状態です。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
若干上昇しましたがまだ安全圏にあると言えます。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXの移動平均が下を向き始めました。
VVIXとVIXが下を向き始めたところがエントリータイミングと言えます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKWは順調です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
相場展開としてはほとんどがコール売りでしたが、気になるのは2番目に来ているコール買いの詳細を見ると8月満期もののITMコールが買われている点です。
8月満期もののITMコールのオプションチェーンを見るとATMより大きなボリュームの建玉残があり、売買高ランキングでも上位に登場しています。
これが何を示唆するのか今後もチェックしていきたいと思います。
まとめ
特に目立った異変はありませんが、VVIXが下げ始めたので、本格的な下げがあればS&P500をロングする環境が整うかもしれません。