VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年6月27日(火)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
住宅関連の指標や消費者信頼感指数が予想より上振れしたからでしょう。
これまで下げていたためちょうど反発しやすい環境にあったようです。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
過去5日間のグラフを見るとほぼこの期間中は何も動いていないことが分かります。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアムの状態を維持しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は8%となりました。
時期にもよりますが10%を超えると安定期と言えるでしょう。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
充分に広がりを見せています。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.84で変わらず。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXは移動平均連ベルではまだ高いですが日足ベースではVVIXが下げています。
VVIXが下がってきたときがリスクオンできるタイミングでしょうか。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWもバランスが取れていて安定しています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
オプションを使って415万ドルのロングポジションでした。
コール売りが先頭に来ていますが、特筆すべき点は特にありません。
まとめ
VIX的にはなんら身構えている様子はありません。
VIXオプションを使っている参加者たちの思惑が反映されるVVIXの生データは昨日は若干下がっています。
この数値がさらに下がってくるかどうかが次の着眼点となりそうです。