VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年2月5日(月)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも下落しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIX1DAYは大きく下落しましたが、その他の指標はS&P500が下げても反応はほとんどありませんでした。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
株価は下落しましたが幅は少しずつ広がる傾向にあります。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が7%台と徐々に広がってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.89と基準の0.9を下回る状態が続いています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXが急落しましたがVIXは下落幅が小さいため、VIXが分母にくるVVIX/VIXレシオの生データは下落しました。
VVIXが下落したのは目先の不安が和らいだ証拠だと思われます。VIXも下落するのを待ちましょう。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオですKEW
SKEWは前日上昇しましたが、本日はほぼ横ばいでSKEW/VIXレシオに目立った変化はありません。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-326万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
内容はコール売りが大量に行われていて、その次にプット売りが来ています。平常期の形と言えます。
ATMから-5%のデルタロングが強いのはプット売り、ATMから+5%のデルタショートが強いのはコール売りと、典型的な形です。
まとめ
S&P500が下落しても、VIX系の各指標はそれほど反応を見せていないようです。
VVIX/VIXレシオを見ると、相場の好転にはもう少し時間がかかると思われます。