VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年6月14日(水)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウは下落、S&P500とNASDAQは上昇しました。
FOMCの結果は利上げを停止しましたが、年内の利上げについて2回計画しているという点が嫌気された模様です。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
CPIとFOMCを通過したので9DAYの下落し落ち着いてきました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物と指数はコンタンゴで先物プレミアムの形をしています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は12%を超えて非常に広くなってきました。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズチャートは重要指標の発表後ということで9DAY、VIXは落ち着いてきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.82と節目の0.9よりかなり離れてきています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VIX単体で分析するのは困難なのでVVIX/VIXレシオが上向いているときは原資産と相関がある動きをするので内容を分析します。
VVIXの移動平均が横向きに変わってきた点が気になる点です。
ポジションを見直すきっかけになるかもしれません。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEW/VIXレシオは移動平均を上回っているのでバランスは良いようです。
数値が悪くないから相場は崩れないというわけではありませんが、現状のバランスは良好だとみられます。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
コール売りとプット売りが上位に来ており問題が無いように見えます。
気になる点は期限の長いオプションのコール買いあるいはプット売りが見られる点です。
まとめ
VIXの各指標は問題ありませんが、VVIXの上昇が気になる点です。