VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年5月11日(木)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
日本時間2023年5月10日~5月11日朝の概況
NYダウは221ドルの値下がり、S&P500も若干下げてNASDAQが若干上昇し、ハイテク株が調子が良かったようです。
<TradingView提供のチャート>
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の位置関係
コンタンゴで先物プレミアムと特に問題はありません。
第1限月と第2限月の差も10.65%と悪い数字ではありません。
コンタンゴチャートです。
VIX各指数とVIX先物のタームストラクチャー
前日とほぼ差が無い状況でした。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
幅が広がってきています。
VIX/VIX3Mレシオ
こちらも変化はほとんどありません。
VVIX/VIXレシオ
VVIXの移動平均が明確に上向いてきました。
VVIX/VIXレシオの中身を見るとVVIXが高くなってきているため、この上昇は悪い上昇と言えます。
VVIXが先に反応しているので、VIXの上昇を伴う下落が起きることを示唆しているのでしょうか。
SKEW指数
VIXは下げてSKEWは上昇しているので自然な姿ではありますが、今の状況しか判断できない指標です。
今の状況は安定的な状態です。
MOVE指数
SPYのオーダーフロー
-200万枚と久しぶりにデルタショートポジションとなりました。
最大の要因はコール売りです。
通常はプット売りとコール売りが先頭に来ているのが平常の状態ですが、オーダーフローがマイナスというのは何を意味しているのでしょうか。
前回デルタショートとなった4月18日のS&P500のチャートを見ると天井圏にあり、そこから下落に転じていることが分かります。
上値が重いため、相場下落に合わせてコール売りを積み増してプレミアムを狙う人が多いのではないかと推測できます。
まとめ
VIXは反応がありませんが、VVIXは上がっているので、この辺りで天井となる可能性をはらんでいると見れます。