銀投資なのに不動産投資を凌駕する年利18%を狙える3つの理由

投稿者名:金森 雅人

銀投資や金投資は実物資産への投資であり資産金に根強い人気があります。ですが、意外と高利回りであることはあまり知られていません。

金投資は安全資産の金を保有して利回りを生む資産とは考えられておらず、銀行預金よりも少ない利益しか生まないのがこれまでの常識です。

その印象から類似商品の銀投資も、利回りを期待されていない傾向があります。

ですが投資方法を工夫することで銀投資でも利回り18%を超す利益を上げることが可能です。

このことに気が付く投資家は、もっぱら金投資よりも銀投資へ着目することになりますし、不動産投資よりも利回りが高いことが分かれば銀投資へ資産を動かすことになるでしょう。

金よりも銀に注目が集まるのは3つの理由があります。

それは

  • 銀のほうが金よりも価格が低いこと
  • 売買単位が小さいことと
  • ボラティリティが高いこと

です。

そしてこの3つの利益を享受するには、オプション取引を行うことが必須となります。

オプション取引で銀投資を行えば、金にはない銀の利回りを得ることができるようになります。

1.銀のほうが金よりも価格が低い

 

銀の価格は、最近の平均を見るとおよそ14ドルを下回ることはありません。一方で、金の価格は1100ドル以下にはなかなかならず、世界経済の情勢によって上下します。

日本円に換算すると銀は14ドル×120円=1680円である一方、金は1100ドル×120円=13万2000円となっています。(1ドル120円換算)

つまり約78倍もの開きがあります。

金と銀の価格差を測る指標として、金銀レシオという指標があります。

単純に金の価格を銀の価格で割ることで算出されるので、先ほど計算した78倍というのが、金銀レシオを示しています。

引用:trading view

銀の価格は金の約1/70~1/80の価格で推移します。もちろん市況の変化によって金銀レシオが60付近になったり80を超えたりということはありますが、平常状態では70付近にいるのです。

この金と銀に相関性があることを利用して、金銀レシオを使ったアービトラージ(裁定取引)をする手法もあります。このように金と銀には相関があると言われていますので、同じ実物資産と思われています。

しかし、厳密には価格が異なるのです。

そこに気が付くことが高利回りを得るための第一歩となります。

2.取引する最小売買単位の違い

後述するオプションを利用する場合にはサクソバンク証券を扱うことになりますが、サクソバンク証券で扱っている金と銀の売買最小単位は、金が10トロイオンス、銀が100トロイオンスとなっています。

1トロイオンスは約31.1グラムなので、1回の取引で金は311グラム、銀は3110グラムを売買しているということになります。

よって1回の取引金額は金が1100ドル×120円×10トロイオンス=132万円必要なのに対して、銀は14ドル×120円×100トロイオンス=16万8000円で済みます。

このように銀の方が投資金額を抑えて始めることが可能となります。

投資金額を抑えられるということは、もし銀投資で失うとしても最大損失はわずか16万8000円で収まります。

金投資の場合の最大損失132万円に対して相当低く最大損失額を抑えられることが分かります。

金や銀の価値がゼロにはならないことを前提とすれば、金でも銀でも最大額の全額を失う可能性は限りなく低いのですが、もし半額まで下落した時には金は61万円に対して銀は8万4000円となっており、銀投資のほうが断然損失額を小さく抑えられることが分かります。

このように底が分かっている商品は安心感があります。

3.ボラティリティの違い

オプションで扱うボラティリティとは、IV(インプライドボラティリティ)を指していて、取引されるオプション価格が高いのか安いのかを示す値です。そしてボラティリティが高いほどリスクが高いと言われます。

だから保険料であるオプション価格も高くなる、というのが教科書の解説となります。

 

金と銀を比較した時に金のIVが17%程度の時、銀のIVは24%ほどになっています。この数値の意味するところは、銀のほうが受け取れるプレミアムが多いということです。

金のボラティリティよりも銀のボラティリティのほうが常に高めに推移しています。

ボラティリティが高い、つまりそれだけ変動可能性が大きいという市場の判断の結果なので、銀の方が値動きが多いと市場参加者が考えていることの裏返しになります。

しかしながら銀は前述したように下値は限定されている商品なので、銀投資のほうがオプション価格は高くて利回りを大きく狙うことが可能となります。

 

もちろん、実際には過去に銀価格の高騰があったりと、単純に原資産価格からの割合だけではなく値動きが金よりも荒い傾向にあると考えられているということも言えます。

教科書的にボラティリティが高い商品のほうがリスクが高いと決めつけるのではなく、最大損失額から計算しても、実際の値動きから読み取っても、投下資金の少ない銀投資のほうが始めやすく、かつオプション価格が大きいためにオプションを売ればそれだけ受け取れる金額が大きくなり高利回りにつながるのです。

まとめ

銀オプションに注目が集まる理由は、銀の市況価格、売買単位、投資資金、万が一の下落時の損失、インプライド・ボラティリティ(IV)のいずれも金よりも魅力的だからであると言えます。

また世界三大利殖の中で18%も稼げるのはオプション売りだけになりますので、今回紹介したオプションを絡めることが利殖の意味でも非常に有効な投資スタイルであることが分かります。

 

 

 

 

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