国債の償還については、とても強い制約があります。それはアメリカ国債も例外ではありません。
債券を発行する国は、お金を借りたいから債券を発行します。その債権を買ってあげることで、国は返済期限がありながら自由に使えるお金を手にすることができます。
その返済期限にはお金を貸し手に返さないといけません。貸したお金は借り手に返還義務があるのです。
その借り手が国となれば、国の信用力が担保となることは明白です。そして世界経済第一位のアメリカが発行している国債が、アメリカ国債となります。
日常生活と国債の関連性
実は私たちの日常生活にお金の話は切っても切れない重要なものです。
一生で1番高い買い物とされる住宅を購入する時の、住宅ローンの金利や生命保険に加入する時に予定利率は、国債の金利によって左右されます。
また年金や銀行の預貯金なども、国債で運用されている部分が大変多くなっています。
単なる資産運用の話としてではなく、金利の基本は国債にあるのです。それほど私たちの生活において国債が大切なものとなっているものなので密接に関係してくるのです。
その国債を発行する債券発行者側の理由は、多くの人から資金を調達したいからにほかなりません。
たくさんの人からたくさんの金額を借りる
国は国民に必要な公共サービス行ったり公共施設を作りますよね。
ところが、日本では収入が支出より大幅に少ないという状態が毎年続いていて、その赤字分を埋めるために国債を発行しています。いわゆる赤字国債です。
借金のための証書として、債券を発行し、最終的には全て返さなければならない義務があります。
債券とは一体何か
では債権とは一体何なのか。
債券とはいわば借用証書です。
そこで、国や会社あるいは地方公共団体等が財源不足を補うために資金調達するときに銀行から借り入れるのが一般的に思うかもしれません。
でもそれだけではなく、広く一般から資金を借りることがあります。
銀行から借りるより楽な条件で借りることができることも多く、借りるところが借用証書をたくさん印刷し、貸してくれた人に渡すものが債券です。
その債券にもいろいろ種類がありますので代表的な種類を抑えておきましょう。
公社債(国債・社債・地方債)
国が発行する債券を国債、会社が発行する債券を社債と言い、地方公共団体が発行する債券を地方債といいます。
なお国や地方公共団体は公的な機関であることから国債・地方債そして社債を合わせて公社債と呼んでいます。
つまりこれらの債券を購入するというのは債券を発行する国や会社や地方公共団体にお金を貸すということですが、その際にお金を貸した証明書として受け取るのがが債券です。
債券は有価証券としてお金と同じように価値があるものとされています。
株式は会社に出資すること、債券はお金を貸すこと
株式の有価証券ですが、それはあくまでその会社に出資するもので、借用書を書いてもらうというものではありません。
ある意味では株式がお金が返ってこなくても仕方がないことから危険性の高いと思われますが、配当や株主保護の観点でも企業は株主がいなくならないように工夫をします。
それに対して債券はあくまでお金を貸すことになります。貸したものは必ず返さなければいけない。モラルの原則のような当たり前のことを国債では国レベルで行っています。
債券は貸し・借りの内容を書いた証券
債券は一個人に対して発行するのではありません。
会社役員などと不特定のたくさんの人に持ってもらうことを前提に発行するものです。債券を発行する側にとって有力な資金調達手段ですので。
日本では企業などの資金調達は金融機関からの借り入れを中心としてきました。
でも最近は銀行借り入れと違って、広く一般から資金を集めることができます。
債権の発行者→証券会社→債券購入者 と言う図式になっています。
一般的に債券を発行するからには、一定レベル以上の信用力が求められます。
倒産が相次ぐ中ではその心配もさらに強いものになっていいくことは充分考えられます。
もしも倒産ということになったら多くの場合、その再建は全くの紙くずとなってしまいます。
その信用力を序列的な記号AAAとかBBなどと公表しているのが格付け会社と呼ばれる会社です。
特にムーディーズやS&Pなどで、公表されている指標が有名です。
格付けの高い債券ほど低い債券に比べてきちんと満期にお金を帰ってくる確率が高いという捉え方が出来ます。
ただし格付けはあくまで過去の実績と将来性から導かれるランクであり、絶対に倒産したり国債を償還できない(デフォルト)リスクを正確に示すものではありません。
まとめと米国債の安全性
債券とは借用証書。
国債・地方債そして社債を合わせて公社債と呼ぶ。
債券は有価証券としてお金と同じように価値があるものとされている債券を発行する側にとって有力な資金調達手段。
用力を序列的な記号AAAとかBBなどと公表しているのが格付け会社。
格付けの高い債券ほど低い債券に比べてきちんと満期にお金を帰ってくる確率が高いことがわかります。
世界で最も安全性が高いのはアメリカが発行する米国債になります。
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