VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2025年2月28日(金)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
VIX分析の各指標の見方と判断方法はこの記事の一番下の動画で解説しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
株価は上昇し、VIXは全体的に低下しました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
スクイーズ状態が一服しました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしています。前日よりも角度がついてきました。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
依然として先物が指数よりも低い先物ディスカウントです。コンタンゴ状態になっている点は安心できる要素です。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.97と基準の波乱の目途である1.0から遠ざかりました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに低下して、VVIX/VIXレシオが上昇しました。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWも下落する、あまりバランス取れていない取れた状態です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+574万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
株価が前日比で上昇したことから0DTEのプット売りと、現物ショートポジションに対するプット売り(カバードプット)の買戻し優勢でした。
デルタボリュームのチャートは昨日のSPYの株価をトレースするような形であり、0DTEが中心のトレーディングだと考えられます。
まとめ
少しだけVIX系指標が緩んだように見えますが、まだ雨は継続です。
【参考動画】
VIX分析の各指標の見方と判断方法の解説(2024年11月27日収録分)
VIX分析の補完【VIXタームストラクチャーとVVIX】