VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2025年2月12日(水)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
VIX分析の各指標の見方と判断方法はこの記事の一番下の動画で解説しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500は下落し、NASDAQは上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は下落しましたがVIXの反応はほとんどありませんでした。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が広がり始めています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしており安定しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
先物が指数よりも高い先物プレミアムで、かつコンタンゴ状態にあり平常の形です。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.87と基準の0.9を下回っています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに横ばいでVVIX/VIXレシオも横ばいでした。
VVIX/VIXレシオ移動平均線より高い位置で推移しているため、間もなく移動平均線が上向くでしょう。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWが上昇する、バランスの取れた状態です。
SKEW/VIXレシオは移動平均を超えています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+402万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
寄り付きにコールとプット売りが出て優勢でしたが、その後株価上昇によりコールが買い戻されています。
上昇に伴いコールが回転し、下からプット売りで押し込む形となっているため、フロー分析より上昇目線の強さを感じます。
また、Feb21’25P612というディープインザマネーのプット売りと、原資産ロングのヘッジと思われるMar21’25P600買いが入っている点も強気のスタンスであることが推察できます。
まとめ
CPIを通過し長期金利が上昇しましたがハイテク銘柄への影響は軽微でした。
VIX系指標の状況は徐々に好転していると考えられます。
【参考動画】
VIX分析の各指標の見方と判断方法の解説(2024年11月27日収録分)
VIX分析の補完【VIXタームストラクチャーとVVIX】